第209話お出かけ中に額装して

郊外の空気には、みずみずしい草の香りが漂っていた。

アーサーは車から降りるなり、大げさに両腕を広げて深呼吸をした。

「空気がうまい!」

彼の後ろの車のドアが開き、イザベラとセレストがフリスビーを手に、興奮した笑顔を浮かべて飛び出してきた。

「フリスビーをして遊びましょうよ!」イザベラがフリスビーを掲げて提案した。

セレストの視線は全員を通り越し、真っ直ぐにミランダへと向けられた。その口元には悪意に満ちた笑みが浮かんでいる。

「ミランダ、あなたも一緒にどう?」

ミランダの返事を待つことなく、彼女は挑発的な口調で畳み掛けた。「お兄様は一緒に遊べないんだから、奥様であるあなたが相手をしてくれ...

ログインして続きを読む